「yotsuba-papa」の『ロープでお仕事』ブログ

福岡でロープを使って仕事をする「yotsuba-papa」がもっと安全でわかりやすいロープ作業「可動式ワークポジショニング・ロープシステム」を広めていくことに奮闘しつつ、高所作業による災害発生が『ゼロ』になることを懇願するブログです

ロープガード・角あて・養生

こんばんわ。

よつ葉ロープシステムの「yotsuba-papa」です。

 

 

 

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 はじめに

 

前回、セミスタティックロープは、融断(融け切れる)するという記事を書きました。

セミスタティックロープは、擦れに弱く、摩擦熱が発生しやすいので、保護してあげる必要があります。

その際、使用するのが養生、「ロープガード」。

ひとことで「ロープガード」と言っても、その種類や形状は、数えきれないほどあるでしょう。

分厚い毛布やカーペットも充分な養生になるでしょう。ローラー付きガイドのような高性能なものもあります。

どのような「ロープガード」もその目的は同じ。

ロープを保護するということです。

今回は、基本中の基本の形。「置き型ロープガード」と「巻き付け型ロープガード」を「可動式ワークポジショニング・ロープシステム」のテキストから紹介します。

 

置き型ロープガード

 

 主にパラペット(ビルの屋上の端)に据え置き、ロープとパラペットが直接擦れるのを防ぎます。

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 置き型ロープガードは、主にアルミ製で養生として充分な強度を保有しているが、ロープガード自体の表面にキズがある場合、そのキズでロープを傷つけてしまう恐れがあるため、点検は怠らないようにしなければならない。

 また、置き型ロープガード自体が高所から落下しないよう、落下防止の措置を講じなければならない。

 

 

巻き付け型ロープガード

 

 直接ロープに巻き付けて使用することにより、ロープが常時、構造物等と接触する場合のほか、作業者の動きによって接触する恐れがある場合にも使用し、ロープの損傷・切断の防止を担う。

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 巻き付け型ロープガードは、主にロープの擦り切れ防止の目的で使用することが多い。よって、巻き付け型ロープガードは、鋭利な金属・粗いコンクリート面との圧接に対して、高い耐性を保有した材質で製造されたものでなければならない。

 また、ロープが接触する構造物等の範囲によって、巻き付け型ロープガードの長さや枚数を選択しなければならない。

 

 

 

 

巻き付け型ロープガードは、ヤマオカさん

 巻き付け型ロープガードは、とても多くの製品がある器具のひとつだと思いますが、
私は、上記の「ヤマオカ」さんの「ロープガードST」がおススメです。
 まず、生地が強い。
 使い込んでいくと、擦れて薄くなっていきそうな感じですが、このロープガードは、使えば使うほど馴染んで使いやすくなっていきます。
 そして、使用してあるマジックテープが良い。
 強すぎず、弱すぎず、ちょうど良い。
 もうひとつの良いところは、ワーキングライン(メインロープ)とライフラインの2本のロープを1枚のロープガードで覆えるということ。
もちろん、それぞれにロープガードを設置しても良いですが、面倒でしょ?
だんだん面倒になって、ワーキングライン(メインロープ)にしかロープガードを設置しなくなるくらいなら、1枚のロープガードで2本のロープを養生できる方が手抜き防止になるかなーと。
 最後は、色です。
上記には「黒色」と「赤色」の製品を載せていますが、私のおススメは、断然「赤色」です。
 理由は、離れたところからでもロープガードがずれていないことを確認しやすいから。
 経験者の方は、分かっていただけるかと思いますが、設置したロープガードが「ずれていないかなー」と気になることありますよね。
 目視でずれていないことが確認できる安心感って大事ですよね。
 
 

巻き付け型ロープガードの大は小を兼ねる

何でも大きければ良いってものではないですが、巻き付け型ロープガードにおいては、「大は小を兼ねる」と思います。
もし、巻き付け型ロープガードの長さで迷っているなら、大きい方をおすすめします。
 私は、長さ60cmと45cmのものを愛用しています。
そのままだと持ち運びにちょっと不便だから、こんな感じに折りたたんでいます。

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当たり前ですが、半分の長さになります・・・。
いざという時、長い巻き付け型ロープガードは、頼りになります。
なんだか、長くなってきたので、「可動式ワークポジショニング・ロープシステム」のテキストより、ロープガードの使用上の注意点を記載して、終わりにしたいと思います。
 

ロープガード使用上の注意

 ロープガードは、使用前・使用中・使用後と常にロープガード本体に切れや著しい擦れがないか確認しなければならない。
 ロープガードは、高所に設置することと、要養生ポイントに確実に設置することの必要性から、ロープガードの「落下」や「位置ずれ」を厳禁とする。よって、落下防止器具や固定器具(ヒモやクリップ等)を取り付け、確実に固定しなければならない。
 作業中、想定外のロープと構造物等の接触の恐れがある箇所に遭遇することがある。そうした場合の危険回避のために予備の巻き付け型ロープガードを数枚常備しておかなくてはならない。
 
                          よつ葉ロープシステム