こんばんわ。
よつ葉ロープシステムの「yotsuba-papa」です。
先日、セミスタティックロープを新しいものと交換しました。
やはり、お気に入りのものは良いですね。快適です。
また、大切に使っていこうと思います。
さて、ロープを大切に使うために、セミスタティックロープの使用上の注意を把握しておきましょう。
改めて セミスタティックロープの規格
まず、ロープ作業・ロープアクセス等や、可動式ワークポジショニング・ロープシステムにおいて使用するセミスタティックロープは、下記の規格に適合するものでなければなりません。
ヨーロッパ規格:EN1891 タイプA
「ヨーロッパ規格:EN1891」の「タイプA」に適合するセミスタティックロープ
- 破断強度(ノットなしの状態)・・・22kN以上
- 破断強度(ノットありの状態)※エイトノット・・・15kN以上
- 伸び率・・・5パーセント以下
ロープ径の選択
可動式ワークポジショニング・ロープシステムにおけるロープの太さの選択方法としては、使用するディッセンダー(下降器)及び、フォールアレスターの両方に適合する太さのロープを選択しなければならない、としています。
これは、初級技術ではありませんが、ワーキングライン(メインロープ)に何らかのトラブル等が発生した際に、ディッセンダーやアッセンダーをライフラインに付け替え、緊急的に安全な場所に移動するためです。
例えば、使用するディッセンダーの適合ロープ径が「10~11.5mm」で、使用するフォールアレスターの適合ロープ径が「10~13mm」ならば、「10~11.5mm」の太さのロープを選択するのが望ましい。
使用上の注意
下記にセミスタティックロープの使用上の注意点を思いつくだけ記載してみます。
参考にしていただけたら幸いです。
購入したセミスタティックロープに取扱説明書が添付されている場合は、熟読して下さい。
ロープに与える衝撃荷重は「6kN以下」にすること
ロープに自身の体重を預けている時は、昇降時を含め、必要以上の衝撃荷重を与えるような動作(弾むような)は避ける。
これは、ワーキングライン(メインロープ)が万が一切断し、墜落阻止器具が作動した際にライフラインに与える衝撃荷重にもあてはまります。
(100㎏の重さの物を60cm墜落させた時に発生する衝撃荷重が約6kNです)
また、一度でも大きな衝撃を受けたロープは、切断しておらず、外見上異常が見られなくても使用せず破棄すること。
ロープは養生を用いて、他の物との接触・圧接を避ける
ロープは、如何なる場合も鋭い角や鋭利な箇所・ザラザラした箇所との接触は避ける。(ロープの損傷や切断の恐れがあるため養生を用いて保護すること)
ロープとロープ、ロープとスリングとを擦り付けない。(摩擦熱により切断・融断する恐れがある)
結び方
セミスタティックロープをカラビナ・スリングを用いて吊元に取り付ける際の結び方は、「フィギュア・エイト・ノット(8の字結び)」もしくは、「ラビット・ノット」を推奨する。
気を付けるべき付着物
化学製品(酸・油・気化ガス・ガソリン等)・塗料などがロープに付着しないようにすること。(ロープの繊維を傷める危険性があり、ロープの切断を引き起こす恐れがある)
ロープの保管
砂や細かい粒子等で過度に汚れたままロープを使用したり、保管したりしないこと。(砂や粒子がロープの繊維を傷める危険性がある)(過度に汚れたロープは、水洗いし、乾燥は陰干しにて行うこと)
ロープは、紫外線・化学製品・高温を避け、湿気の少ない場所で保管すること。
日常点検
目視により、ロープに熱によるダメージ・傷・切れ目・毛羽立ち等がないか確認すること。
触診にて、ロープの芯のダメージ「一部だけ柔らかい箇所・折れ曲がった箇所」はないか確認すること。
まとめ
いくつかセミスタティックロープの使用上の注意点を記載してみましたが、セミスタティックロープも無敵の器具ではないということですね。
作業者の重さを支え、ディッセンダーやアッセンダーの摩擦を受け、作業者の万が一の事態に対して常に万全の状態でいなければならないセミスタティックロープ。
これが人間ならなかなかな激務だと思います。
なので、出来るだけ丁寧に優しく取り扱い、時々は手洗いし、労わってあげて下さい。
私のロープの交換時期
ちなみに、私は、通常の使用方法で「毎週・ほぼ毎日」のペースで使うセミスタティックロープは、約1年で
「月数回・定期的」のペースで使うロープは、2年~3年を交換の目安にしています。
あくまで、異常がなければですけど。
よつ葉ロープシステム