はじめに
こんばんわ。
よつ葉ロープシステムの「yotsuba-papa」です。
私事ではありますが、この春、三人目の子供が産まれてきます。
父親は、元気に産まれてきてくれることを ただただ祈ることと、精いっぱい働くことしかできませんが、父親にできるわずかなことを黙々とやっていこうと思います。
さて、我が家にも新しく強い結びつきが誕生するわけですが、セミスタティックロープも吊元(支持物)にしっかりと接続(結び)しなければなりません。
「 雑なこじつけで すいません<m(__)m> 」
今回は、ロープ高所作業特別教育を受講された方は、既にご存じかとは思いますが、
「8の字結び・中間者結び・ラビットノット」をおさらいしたいと思います。
8の字結び ≠ 8の字ループ
まずはじめに登場するこの結びは、ロープの端などに固定用のループ(輪っか)を作るために用います。
正式には、8の字ループ(フィギュア・エイト・ループ)という名称です。
では、8の字結びとは何ぞやといいますと、ロープの端などに作る留め結び(ストッパーノット)のことで、この結びでは輪っか(ループ)はできません。
8の字ループのことを 8の字結びと呼んでも 輪っか(ループ)を作る結び方の方であることが伝わり、その呼び方が定着しているのであれば問題ないかとは思います。
ただし、正しい名称を知っておくことは必要だと思いますので、頭の片隅に置いておいて下さい。
8の字ループ(フィギュア・エイト・ループ)の結び方
簡単な結びですね。
ただ、簡単だからこそ、雑に結ばず、ロープをそろえ、きれいな結び目になることを意識してください。
きれいな結び目は、結び目全体に均等に負荷(摩擦)がかかります。
雑に結ぶと、結び目のどこか一点に必要以上の負荷(摩擦)がかかり、ロープを傷めてしまう恐れがあります。
セミスタティックロープは、摩擦に弱いですので、「結びは丁寧に」を忘れないで下さい。
中間者結び(アルパイン・バタフライ・ノット)
この結びは、ロープの中間などに、ロープの端を使うことなく固定ループを作るのに用います。
ただし、可動式ワークポジショニング・ロープシステムでは、中間者結びを支持物との接続に用いて、全荷重がかかる「第一吊元」とすることは推奨しません。
中間者結びは、ロープの引き寄せや、一時的なバックアップやランヤードの取り付けのためのループとしています。
中間者結び(アルパイン・バタフライ・ノット)の結び方
小難しく思えるかもしれませんが、慣れてしまえば、比較的簡単な結びです。
正しい完成形を把握しておくことが重要な結びです。
ラビット・ノット(ダブル・ループ・フィギュア・エイト)
ひとつのノット(結び)でふたつのループを作ることができる結び方です。
ふたつのループは、それぞれが、およそ5割ずつの荷重(負荷)を負担しており、ひとつのループに不具合が発生しても、残った側のループの構造は確保される特徴があります。
また、ふたつのループにそれぞれ接続器具(カラビナ・スリング)を取り付け、別々の支持物に緊結した際、支持物に掛かる負荷の割合を、8の字ループ単体で直結した場合と比べ、低下させることができます。
ただし、ふたつのループが成す角度が120°未満でなければなりません。
下記の図は、可動式ワークポジショニング・ロープシステムのテキストに記載している「ロープ設置時の注意事項」の一部ですが、参考になればと思い載せてみました。
ラビット・ノット(ダブル・ループ・フィギュア・エイト)の結び方
小難しそうに思えますが、8の字ループの結び方の変形版です。
まとめ
どの結び方も、しっかりと習得するまでは、2mくらいのロープを古くても細めでも良いので練習用ロープを用意して、休憩中でも帰宅後でも休日でもいいので、何度も結んで、確実に頭と体に叩き込んで下さい。
曖昧な習得では、実作業時に、慌てたり、ど忘れしたりします。
新品のロープでも、高価なカラビナを使っても、結び方を間違えていたのでは、元も子もありません。
中途半端なスキルは、重篤な労働災害や死亡事故を引き寄せることを忘れないで下さい。
それでは、明日も元気に頑張りましょう。
よつ葉ロープシステム